心神同源

気づきから始まるすべての道

トップバリューとカゴメ愛好家に特化したカゴメのコミュニティ戦略

家から近いということもあり食料品をイオンで買うことが多くなった。気が付くとトップバリュー商品が目立つではないか。生活用品全般にトップバリューが幅を利かせている。商品の陳列は有名ブランド商品の隣に必ずと言ってよいほど置かれている。しかもかなり安価でパッケージもそっくり。肝心の商品の中身はというと、ゆで麺を例にすると、やはりトップバリューは本家の製品に劣る。焼きそばを作ろうと買ってみたが、麺に腰がなく切れ切れになった。本家は一袋68円、トップバリューは一袋38円。良いものが食べたい客と値段にこだわる客を分け、さらにメーカーをイオンの傘下に置いて支配するつもりなのだろうか。

一方、カゴメはどうだろう。消費者参加型の未来志向の商品開発を目指しているようだ。「カゴメファンを知る」「カゴメファンに伝える」「カゴメファンと一緒に体験する」の3つを目的としたコミュニティ「&KAGOME」。

ちょっと前から静かなブームの「食育」という考え方がある。私が通った高等学校の家庭科にも「食育」という概念はなかったが、同じような教育はあった。健康で安全な食品を選ぶ。生産農家から小売店まで環境はどうなっているかとか。「食育」はそのことにプラス「地域の見直し」がある。地元野菜を食べようとか。住んでいる場所と同じ気候風土で育った動植物を食すという考え方がある。自分を取り巻く環境により近いものが健康にも良いとする考え方である。私のように都会暮らしではなかなか難しいことだが。飲食を通して健康~文化~生き方改革に舵をきっていく時代の到来か、または一人勝ち巨大大家さんの家に間借りする住民として生きて行くのか。もちろん選ぶのは消費者に委ねられている。